退職して、すべての書類が手元にそろったら、さっそくハローワークに出向きましょう。
どういう風に手続きが行われるのか不安かもしれません。意外なほどあっさりと手続きは完了します。
今回は退職後初めてハローワークに行き雇用保険の手続について見てきましょう。
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最初にやるのは「求職申込み」
ハローワークの受付に雇用保険の手続に来た旨伝えると、まず最初に行うのは、書類の提出ではなく、「求職申込書への記入」です。
失業手当をもらう条件は、「積極的に就職をする意志がある」ことです。「仕事を探している」という意志表示を口頭ではなく、書類にどのような職を求めているのかを詳細に記入しハローワークに登録することが雇用保険の手続きの前提条件になっています。
求職申込書の書き方
求職申込書には、氏名、年齢、生年月日、住所、電話番号のほか、希望の職種、勤務地、月収(税込み)、勤務時間、休日などの自身の希望する条件、最終学歴、持っている資格、経験した仕事と退職理由などを記入し相談窓口に提出します。
どう書いていいか分からない部分は空欄のままでも大丈夫です。
職業相談の面接
相談窓口に求職申込書を提出したら面接の順番を順番を待ち、求職申込書の記入内容に沿って職業相談担当の係官との面接を行います。
面接とは言っても、求職申込書の内容を元に本当に仕事を探しているのか、希望条件がそれまでの経歴とギャップがないかなど、ヒアリングしながら確認するための面談と考えておけばいいでしょう。
書き込んだ希望条件が未経験の職種やそれまで働いてきた条件よりも高い希望条件を望んだ場合などは、現実的な条件に変えたほうがいいと指導されることもあるようですが、職業相談担当の係官も少ない人員で多くの失業者の対応をしているため、一人あたりの面接時間は短くせざるを得ないというのが現状です。
面接はあまりに高望みしない限り形式的なものとなっているようです。
職業相談担当の係官との面接が終わると、雇用保険窓口へ行くよう促されます。
雇用保険窓口では持参書類の提出
雇用保険の窓口で持参した書類を提出し、担当係官との面談を行います。
この面談では提出した「離職票2」に書かれている退職理由について確認が行われます。
特に退職理由に「異議あり」とした場合は係官から詳しい事情を聞かれます。
ここで異議ありとした内容を詳しく説明し伝えましょう。離職票の具体的事情について口頭でも「転職希望で自己都合退職となっているが、実際には解雇だった」「自己都合となっているが、長時間の残業とほぼ毎週休日出勤しているが残業代が支払われたことが無い」「理由もなく左遷させられ給与もカットされた」など伝えるべきことはしっかり伝えましょう。
面談では緊張や興奮で言いたいことを伝えられないこともあるかも知れません。事前に伝えたいことをメモに書き留めて、証拠として使えそうな資料は用意しておくと有利にことが運び、会社都合での退職と判定を導ける可能性は高まります。
これで、初日の手続は終わりです。
帰りに雇用保険制度についての説明を受け、注意事項が書かれている「受給資格者のしおり」が渡されます。
配布された「受給資格者のしおり」には次回ハローワークに来なければならない「受給説明会」の日時や場所についても書かれています。この受給説明会に参加しないとせっかく手続きしたのに失業手当がもらえなくなってしまいます。
日時と場所を忘れず必ず参加しましょう。