求職者支援訓練として開設されているコースには、色々とあります。
様々な職種、業種の職能を習得できるようにコースが設定されています。比較的多く開設されている訓練分野について紹介していきます。
今回は、パソコン関連の技能です。
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オフィスソフトをマスターするコース
どんな企業でも必須のパソコン技能の中でも最も一般的な分野と言えるオフィスソフトの操作。
ほとんどの訓練校ではマイクロソフトのOS、ウィンドウズとマイクロソフトオフィス(以下、MSオフィス)の操作について学びます。
MSオフィスはワープロ(ワード)、表計算(エクセル)、プレゼンテーション(パワーポイント)のスキルを身につけます。ビジネス文書の作成、ビジネス資料の作成、プレゼンテーション資料の作成およびプレゼンテーションをできるようになるのが目標です。
コース名には「パソコン」「PC」「OA」「IT」などと「ビジネス」が組合わせたコース名になっていることが多いようです。
パソコンの基本的な操作方法からビジネス資料を作るところまで一通りできるようにカリキュラムが作られています。
パソコン全般と経理事務をマスターするコース
パソコンの一般的な技能に「経理」や「会計」のスキルを組み合わせたタイプのコースです。
パソコンの操作方法や簿記の基本や日商簿記検定の受験対策だけではなく、就業後に使うであろう会計ソフトを実際に使って日々の記帳のしかたから年度末の決算のやり方まで演習します。実践形式で学ぶののが特徴です。
簿記だけではなく、給与計算、年末調整、社会保険、労働保険に関する基礎知識から事務作業までマスターするコースもあります。
コース名に「経理」「会計」「簿記」などとついているものはほとんどがこのコースです。
事務職希望の場合はこの技能を身につけると職選びに幅が広がります。
パソコン全般と販売・営業事務をマスターするコース
パソコンの一般的な技能の習得と販売や営業事務のスキルを身につけるコースです。
社会人としてのマナーや接客に加え、販売促進活動のための文書作成、売上などのデータ集計・分析、ホームページ作成などを学び、営業や販売の即戦力となる技能を習得することを目標とします。
開設されているコース数自体は多くありませんが、一般事務の求人が少ない地方都市で実施されるケースが多くあります。
人事労務の実務をマスターするコース
企業の人事労務部門で働くために必要な知識を習得するコースです。
人事労務部門で必要となる知識は労働法、社会保険、労働保険などの労務知識。これらを学び、実務上欠かせない手続き方法、書類の作成などを習得します。
開設されているコースによっては従業員の採用から退職までの時系列に沿ったケースワークを行い手続きのしかたを行うものも。
実務では必須となるパソコンを活用した経理事務、総務、人事と事務職のゼネラリストを目指すためのコースも稀にですが開設されています。