求職者支援訓練として開設されているコースには、色々とあります。 様々な職種、業種の職能を習得できるようにコースが設定されています。比較的多く開設されている訓練分野について紹介していきます。 今回は、ビル管理やマンション管理、警備・セキュリティなどの保守管理業務関連のスキルを習得するコースを紹介します。
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ビルや施設の保守管理業務の訓練コース
ビルや施設の設備管理に必要となる電気設備、空調設備、給排水設備、防災設備などの運転保守管理に必要な知識と技能を習得するためのコースです。
多くのコースでは、危険物取扱者やボイラー技士、電気工事士、消防設備士といったビル管理業界で働くために必要な国家資格取得を目指しています。
ただ、これらの国家試験は難関試験です。訓練コースでの勉強以外に自習をしっかりやる必要があります。
開設されているコースは「ビル設備管理者」、「ビルメンテナンス」「電気設備管理者」「電気設備管理者」「消防設備管理者」「電気工事」などの名称が付けられています。
※受験は任意です
マンション管理業務の訓練コース
マンション管理業務にかかわる知識を習得するためのコースです。
不動産の区分所有に関する知識、管理組合の仕組み、マンション管理組合の運営方法、マンション内の設備の保守管理の知識のノウハウを学びます。
管理組合では定期的に総会や理事会を行いますが、総会や理事会の運営・進行方法やマンション管理組合の規約の作成や改定のしかた、議事録の作成、設備点検の実習などを通じ実務で必要となる知識と技能を習得していきます。
取得可能な資格はマンション管理士や管理業務主任者などです。
※受験は任意です
警備やセキュリティ関連業務の訓練コース
警備・セキュリティ業界で働くための専門知識やスキルを習得するためのコースです。
警備員はビルや工場などの施設内だけでなく、イベントや街頭での警備など様々な場所で業務を行うので、採用活動は季節を問わず行われています。就職するにあたって特別な資格・免許などは必要ありませんが、新任の際には新任研修、その後も6カ月ごとの現任研修を受け最新の法律知識やスキルの向上を図ります。
訓練コースで学ぶ内容は、警備業法、刑法、刑事訴訟法などの法律知識に加え、警備に必要な基本的な動作、巡回警備、交通誘導(手旗操作など)、無線の使い方、イベント会場などでの雑踏警備での注意喚起や周知のしかた、消火活動、病気やケガで動けない人の救護・搬送のしかた、護身術などを実践を通じ学びます。
訓練コースのなかには、施設警備業務の検定試験などの資格取得を目標にしたものもあります。