失業中の転職活動で必要になるのは、やはりお金です。
特に自己都合退職の場合給付制限があるため給付制限が明けて最初の失業手当てが出るまでの生活が心配だ、という人は多いのではないでしょうか。
失業手当ての受給中は原則アルバイトなどで稼ぐことは出来ないことになっていますが、ここまでいくつかの裏技的な手法を使って稼ぐ方法を紹介してきました。
いずれも失業手当ての「不正受給」を疑われることのない方法です。(ただし、ハローワークに相談はしておきましょう)
今回は、失業中のアルバイトや内職を行う上で必要となる準備やスケジュール管理のコツについて見ていきます。
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給付制限中のアルバイト
自己都合退職の場合、ついて回るのが3カ月の給付制限です。
退職理由に納得の行かない場合は異議申立ても出来ますが、ハローワークの調査によって会社都合と判断されるまでは給付制限は継続したままです。
参考:離職票の退職理由が自己都合になっている…異議申し立てして会社都合にするには
給付制限中の生活を乗り切るためには十分な貯金をしているか、アルバイトなどで稼ぐ必要が有ります。
ハローワークにアルバイトとして認められるのは以下のような条件の場合です。
1)社会通念上、職を有しているとは言えない”家計補助的な就労”の範囲内で、2)働いた日数を失業認定日に申告する
正当な方法で少しでも収入を得たいのであれば、7日間の待機期間を終えたら所轄のハローワークに電話などで問い合わせをしましょう。
アルバイトに採用されたらアルバイト先には「雇入れ通知書」を書いてもらいましょう。
この「雇入れ通知書」には契約期間を書いてもらうようにお願いしましょう。ここでの契約期間は、給付制限期間内で書いてもらいます。
そのほかにも注意点を書いています。詳しくは下記のリンクを参照してください。
参考:給付制限中にアルバイトしたいけど大丈夫?
給付制限中に稼ぎ、給付制限の期間が終わってからしっかり失業手当をもらうためには、1)契約期間を定めた短期雇用(派遣やアルバイト)で、2)フルタイムに近い勤務時間の長い条件を探しましょう。
ハローワークに相談し所轄のハローワークの見解を知った上で、アルバイトをしていたことを失業認定日に報告すれば不正受給と疑われる心配もありません。
当然ですが、失業手当をもらうには失業認定日までの間に3回以上の求職活動実績は必要です。
これらの方法はあくまで緊急的なもの
失業中のアルバイトはあくまで生活費をまかなうためのものです。
失業している人の本分は一日でも早く新たな仕事を見つけることなので、本来であれば給付制限中も就職先を見つけるために転職活動に専念すべきです。
したがって、これらの方法は、あくまで貯金がなかったり、頼れる人がいないなど経済的な余裕がない場合の非常手段です。
転職活動をするのにお金が無いために携帯電話が止められたり、ネットを使えなかったり、住む場所を失ってしまっては本末転倒です。
給付制限が終了したら
長かった給付制限が終わると、やっと失業手当の基本手当を受け取れます。
アルバイトをせざるを得なかった方も、これでやっと本来やるべき転職活動に専念できます。
しかし、景気が徐々に良くなり良い条件の求人も増えてはいるものの、短期でもらえた内定につられてあっさり決めてしまっては、本当にやりたい仕事に就けず短期間で退職してしまうというケースも少なくありません。
短期退職を繰り返していると、徐々に良い企業から書類選考で落とされてしまうようになってしまいます。
本当にやりたい仕事を見つけるために失業手当の受給期間を目一杯使い、長期戦を行うつもりであれば、気分転換や社会とのつながりを持つために、少しだけアルバイトをしつつ就職活動を行うことも悪くない選択肢です。
人からの紹介などでアルバイトが就職につながるということも少なくありません。
給付制限明けのアルバイトの注意点
給付制限中のアルバイトと給付制限明けのアルバイトの取り扱いは全く異なります。
給付制限中と同様に長時間のアルバイトをしてしまうと、就業手当の対象になってしまいます。
参考:「就業手当」はアルバイトでも支給されますが、要注意です
失業手当を満額もらいつつアルバイトをするつもりなら、給付制限明けのアルバイトは一日4時間未満、週に20時間未満に抑える必要が有ります。
ここで注意することは、上記の一日あたり、一週間あたりの労働時間のほかに失業手当の基本手当日額と内職(アルバイト)の一日の収入額が、賃金日額の80%に抑える必要も有ります。
この賃金日額を超えてしまうと基本手当は先送りされずに減額されてしまうので注意が必要です。
ただし、内職(アルバイト)の収入だけで賃金日額の80%を超えてしまった場合、基本手当は不支給となるものの先送りされることになります。
失業手当の給付日数が残り1/3以下になったら
転職活動を行いつつ失業手当をもらっていると、給付日も随分消化してきたはずです。
給付日数が残り1/3を切ると就業手当の支給対象外となります。
ちなみに、就業手当の上限は平成26年8月以降は1765円です。
就業手当の支給対象外となることで、長時間アルバイトがしやすくなります。
ただし、ここで忘れてはならないのはアルバイトをした日は基本手当の不支給となり、支給が先送りされるということです。
基本手当の先送りは退職の翌日から1年間です。
この辺りを押さえて稼ぎながら就職活動をするというのも、選択肢として覚えておいて悪く無いと思います。
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