求職者支援訓練として開設されているコースには、色々とあります。 様々な職種、業種の職能を習得できるようにコースが設定されています。比較的多く開設されている訓練分野について紹介していきます。 今回は、建設・建築系や農業のスキルを習得するコースを紹介します。
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建設機械オペレーター関連の訓練コース
建設機械に関する構造・機能・取り扱い方法および関係法令について学ぶとともに、車両系建設機械(ドラグショベルやトラクターショベル)、荷役運搬機械(フォークリフト)、クレーンなどの基本的な運転・操作方法や施工法を習得するコースです。
建設機械のオペレーターは、土木、建築工事を進める上で必要不可欠な工事用機械、車両運転、管理を行います。
訓練実施機関は自動車教習所で行われます。職業訓練ですが、建設機械や大型特殊免許を取得させてくれるためのコースと言ってもいいかもしれません。
訓練コースによっては建設機械の運転操作方法と共に、業務で必要となる玉掛けなどの技能も併せて学びます。
開設されているコースは東日本大震災の被災者支援としての意味合いが強いため、被災者以外は難関コースとも言えます。
被災地以外でも一部実施されていますが、支援訓練ではなく、公共職業訓練として実施されています。
住宅リフォーム関連の訓練コース
一般住宅や賃貸住宅などのリフォームに関する知識とスキルを習得するためのコースです。
障子や襖(ふすま)などの張替えに始まり、天井や壁紙の張替え、ドアや引き戸、サッシなどの建具の調整、内外壁の塗装、給排水設備の修理交換などの技能を身につけます。
技能習得だけではなく、リフォーム工事の積算や見積もりの作成、請求書作成、集客のための広告などの作成など実務に関わる内容全般を学びます。
訓練コースによっては全課程修了後に民間資格のDIYアドバイザーの実技試験が免除されるものも。
関連するコースは建築CADやインテリアプランニング、インテリアコーディネートの養成コースがあります。
就職を目指すのはリフォーム会社だけではなく、給排水設備の企業、内装関連会社のほかホームセンターなどです。
農業関連の訓練コース
農業に関する知識と技能を基礎から学ぶ訓練コースです。
座学で野菜栽培の基礎知識を身につけ、ビニールハウスや畑で野菜栽培の技能を実地で学びます。
野菜作りについて学ぶだけではなく、農産物の流通や経営管理についても学びます。
これらの流通や経営管理の知識は新規に自営で就農する場合も、農業生産法人に就職する場合も必須の知識です。
コースによっては、有機農法について学ぶコースや果樹栽培に特化したコース、水耕栽培を行っている野菜工場で必須の技能を身につけるコース(農業技術習得、農業技術者養成)などもまれに開設されています。