求職者支援訓練として開設されているコースには、色々とあります。 様々な職種、業種の職能を習得できるようにコースが設定されています。比較的多く開設されている訓練分野について紹介していきます。 今回は、成長が期待されている医療、介護、保育についてです。
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医療事務の訓練コース
医療保険の仕組みを学び、レセプトと呼ばれている診療報酬明細書に記載する点数算定のスキルを習得するコースです。
実際の業務では専用のソフトを使用して行うので、ソフトの操作方法をマスターしていきます。
パソコンの基本操作から始めるカリキュラムなので、パソコンが苦手、使ったことがない人でもゼロから学べます。
支援訓練の中では、オフィスソフトをマスターするコース(一般事務)、介護福祉のコースについで多く開設されています。関連するコースはレセプト実務だけではなく、受付やカルテの管理、病棟クラーク(病棟のナースステーション内にて事務処理を行う職種。メディカルクラークともいいます)など医療事務全般をこなす「医療クラーク養成課」や、医療事務と一緒に介護保険の介護報酬請求業務についても併せて学ぶ「パソコン医療事務介護事務コース」などがあります。
介護福祉の訓練コース
介護は必要な人の自宅を訪問し、生活援助を行ったり、介護施設で介護スタッフと一緒に入居者の日常生活のお世話をするホームヘルパーを養成するコースです。多くのコースで全課程を修了したらホームヘルパー2級の資格を取得できます。ホームヘルパー2級の資格は講習を受けると誰でも取得可能ですが、講習は10万円程度の費用がかかりますが、支援訓練だと2万円程度のテキスト費用だけで取得できます。
地域にかかわらず需要のある職種なので、全国どこでも開設されているコースです。
ホームヘルパー2級の上位資格にあたる「介護職員基礎研修終了書」が取得できるコースも数は多くありませんが開設されています。こちらは6カ月間の実践コースです。
介護福祉の転職サポートを行っている介護福祉系専門の転職エージェントの中には、資格取得や実務に必要な研修制度を持っている企業もあります。
保育の訓練コース
保育の裾野は国の政策でも重点分野に指定されています。
保育施設、学童保育、託児所などの子育て支援施設で働くために必要な知識と技能を習得するコースです。
開設されているコースは「保育者養成」「保育助手養成」「保育サポーター養成」などの名称が付けられて募集しています。
このコースを修了しても、国家資格の保育士の資格は取得できませんが、学童保育、保育補助者、ベビーシッターなどとして働くことは可能です。
6ヶ月間の実践コースのなかには、保育士国家試験と同等のガイドラインに基づいてカリキュラムが設定されていて、学科と実技も同内容が組み込まれたコースもあります。
そのコースを受講すると、保育士の国家試験の試験対策にできるかもしれません。
保育士の国家試験の受験資格は、高卒者なら2年以上の実務経験、大学・短大・専門学校卒業者は保育と関係のない学科出身でも受験資格があります。(平成3年3月末以前に高校を卒業した人も実務経験なしで受験可能です)
テキスト代だけで国家試験の試験対策できるならかなりお得な内容だと言えます。
保育職の転職サポートを行う保育系専門の転職エージェントの中には、充実した研修制度を持つ企業も有ります。